魅力ある観光地にするための方策を語る中村悦幸氏=武雄市の武雄センチュリーホテル

 佐賀新聞社が主催する佐賀西部政経セミナーが29日、武雄市の武雄センチュリーホテルで開かれた。観光施策に詳しい元国交省ビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部事業部長の中村悦幸氏が講演し、地域資源を生かして国内外の観光客を呼び込むためのノウハウを語った。

 熊本地震が起きた2016年、九州各県が観光客を減らす中、佐賀県だけ前年実績を超えたものの、「日帰り客も多く、一人当たりの消費額を増やすためにも宿泊客の取り込みが重要」と課題を挙げた。さまざまな観光地に足を運んだ経験を踏まえ、「さびれる観光地は客を効率良く回すことに意識が向いている。価格競争があっても価値競争がない」と指摘した。

 「さびれる観光地」の問題点は、客の需要に応えるためのマーケティングが不足しているとした。「観光客はその時期、そこでしかできないという限定的、特別なものに魅力を感じる。地域住民には当たり前のことが観光資源になり得る」と訴えた。

 佐賀県について、吉野ケ里遺跡での宿泊体験や、佐賀牛、呼子のイカといった食の魅力を絶賛し、「佐賀の人は目立つことを好まないと聞いたが、これだけの魅力がある。もっと認知度を高めて」と呼び掛けた。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加