防火訓練で一斉に放水する消防隊員や消防団員=佐賀市の神野公園

 文化財防火デー(1月26日)にちなんだ防火訓練が27日、佐賀市の神野公園内で行われた。市指定重要文化財「神野のお茶屋」から出火したという想定で、約50人が避難誘導や放水など手順を確認し、文化財保護への意識を高めた。

 神野のお茶屋は、佐賀藩10代藩主鍋島直正が1846(弘化3)年に築いた別荘。訓練は、お茶屋の湯沸かし室から午前7時ごろに出火、初期消火を行ったものの、延焼が拡大したという想定で行われた。119番通報を受けて駆け付けた佐賀消防署と佐賀市消防団中部方面隊は、素早い連携で水をくみ上げ、お茶屋近くの池に一斉に放水。同方面隊は分団ごとに佐賀消防署で講習を受けるなどして技術を高めている。園田久利隊長(71)は「地域の文化財を守るため、こうした訓練を重ねながら地域に貢献していきたい」と話した。

 文化財防火デーは、1949(昭和24)年に法隆寺金堂壁画が焼失したことをきっかけに、全国的に文化財の防火運動が展開されている。

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