ステージ上で抽選札を引く1次選抜の通過者=平成15年1月29日、佐賀市の致遠館高

 高校入試を経ずに6年間で計画的な教育を目指そうと、この年4月に九州で初めて開校した併設型中高一貫教育校・県立致遠館中(佐賀市)の入学者を決める公開抽選が行われた。1次選抜を通過した315人の中から、1期生160人が決まった。抽選は2008(平成20)年、「漏れた児童に説明がつかない」との理由で廃止された。

 県立中高一貫校については1988(昭和63)年、県の「長期構想」で教育施策に掲げられた。98(平成10)年以降、県教委に研究会議や推進検討会議が発足。高校に中学を併設する「併設型」を致遠館高に、中高の教諭が相互に乗り入れて授業する「連携型」を太良高(太良町)に導入する最終報告書をまとめた。

 致遠館中1期目の入学選抜には定員の7・65倍、県内の6年生の8人に1人に当たる1224人が挑んだ。受験競争の低年齢化を防ぐ観点から学力試験はなく、1次選抜はコミュニケーションや問題解決の能力をみる適性検査と、集団面接が実施された。

 「併設型」は2006(同18)年に唐津東中(唐津市)、翌07(同19)年に香楠中(鳥栖市)と武雄青陵中(武雄市)が開校した。(新元号まであと92日)

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