筒井孝司さん(右)から笹井宏之さんの本を受け取る松尾佳昭有田町長=有田町生涯学習センター

 24日に没後10年を迎えた歌人・笹井宏之さん(有田町、本名筒井宏之、享年26)の父筒井孝司さん(67)が25日、同町へ宏之さんの本32冊を贈呈した。11日に宏之さんの作品集「えーえんとくちから」(筑摩書房刊、税込み734円)の文庫版が出版されたことを記念したもので、町内の6小中学校と2図書館に設置する。

 生前の2008年に刊行された第1歌集「ひとさらい」から最新刊までの4種を8冊ずつ贈った。孝司さんは「宏之の作品に触発されて短歌を始めた若い人も多い。有田の子どもたちにもぜひ読んでほしい」と松尾佳昭町長に本を手渡し、松尾町長は「有田にこんな素晴らしい人がいた。ぜひ子どもたちに読んでもらえる環境を整えていきたい」と応じた。

 最新刊は11年に発売し重版未定になっていた同名の作品集に、未発表のエッセーや詩などを加えた初の文庫版。全国の書店や通販サイトで品薄状態になり、発売から5日で重版が決まった。県内の主要書店でも販売している。

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