脇山町長の発言について意見が出た玄海町議会の原子力対策特別委員会=東松浦郡玄海町

 東松浦郡玄海町の脇山伸太郎町長は25日、九州電力玄海原発で建設の手続きが進む使用済み核燃料の乾式貯蔵施設を巡り、「税収としては長期間の方がいい」と、使用済み核燃料の長期保管を容認するような自身の発言について「蛇足だった」と陳謝し、「半永久的に保存されるとは思っていない」と釈明した。

 発言は、九電が22日に乾式貯蔵施設の設置などについて玄海町に事前了解願を提出した後、燃料の保存期間への認識を報道陣から問われた際に脇山町長が言及した。山口祥義知事は翌23日の定例記者会見で、この発言を「税収面でいいからというのは信じられない」と疑問視した。

 25日の玄海町議会の原子力対策特別委員会で、議員が「知事と町長の意見が違うようだ」とただし、「町は金欲しさに九電に協力していると思われる」と指摘した。これに対して脇山町長は「私の考えは知事と同じ。六ケ所村の再処理工場が動けば燃料は搬出される」などと弁明した。

 終了後の取材に対しては「再処理工場の稼働が遅れる中、保存が長くなれば税収が上がるだろうという意味だった。燃料の長期保存は全く望んでいない」と重ねて否定した。

 

 ■脇山町長の発言(要旨)

 六ケ所(の再処理工場)がどんな形になるかであれですけど、税収としてはですね、長期間ある方が、町としての財源としてはいいですけど。ただ、核燃料サイクルの国の考えに応じて、それと六ケ所の再処理に応じて、こちらから出て(搬出されて)いくんだろうから、そこらを私たちが九電に対してどうのこうの言うことはないです。(22日、使用済み核燃料の保存期間への認識を報道陣に問われ)

 

 ■山口知事の反応(要旨)

 (使用済み核燃料が)長く置かれて、税収面でいいからというのはちょっと信じられないことなんですね。基本的に核燃料サイクルというのはしっかり回っていくということが大切なことで、私は原発依存度を下げていくという方向の中で、使用済み核燃料がしっかり処理されていくところが担保されていることが大切だと思います。われわれは(核燃料税の)税収が欲しいとかいうことでは決してなくて、税収とリンクさせて考えたことは、私は一度もありません。(23日、定例記者会見で脇山町長の発言への受け止めを問われ)

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