生徒たちに、自身が書いた佐野常民についての記事を配り、説明する山口貴由記者=佐賀市の東与賀中

 佐賀新聞社の記者が幕末維新期の佐賀の偉人などについて講義する出前授業「さが維新塾」が23日、佐賀市の東与賀中で開かれた。生徒たちは講師の山口貴由記者が書いた記事を見ながら、博愛社の設立に尽力した佐野常民に思いをはせた。

 佐賀新聞社の多久島文樹NIE推進デスクが佐野の生い立ちや人柄についてスライドを使って説明。山口記者は、佐野が博愛社を立ち上げようとした時代背景を「日本で内乱が起きており、西南戦争がきっかけになった」と説明した。佐野が戦争で傷ついた人々を敵、味方に関係なく救おうとした思いや、博愛社の設立の申請が1度拒否されたことも紹介。「断られてもあきらめず、別の方法で博愛社をつくろうとした」と佐野の行動を強調した。

 ほかに、佐野の政治家としての立場やパリ万博に行ったことなども紹介した。

 2年生82人が聴講し、最後には質問が飛び交った。

 今泉亜里咲さん(13)は「本やインターネットに載っていないことが分かって良かった。佐野のあきらめない執念が感じられた」と話した。

 

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