ロシア・カザンで開かれる「第45回技能五輪国際大会」のCNC旋盤部門に出場するトヨタ自動車の公文未歩さん。大会に向けて、「段取りなどのスピードを上げたい」と意気込む=佐賀市の佐賀新聞社

 武雄市出身でトヨタ自動車(愛知県)に勤める公文未歩さん(21)が8月にロシアのカザンで開かれる「第45回技能五輪国際大会」に日本代表として出場する。工作物を削って加工する「CNC旋盤」部門で、世界の技術者と技を競い合う。世界の頂点を見据え、毎日技術を磨いている。

 大会は2年に1度行われており、8月22日に開幕するカザン大会は世界の約60の国や地域から、約1600人の若手技能労働者たちが参加し、56職種で技術を競う。公文さんは昨年8月に開かれたCNC旋盤の日本代表選手選考会で1位になり出場が決まった。

 ものづくりに興味があった公文さんは中学を卒業し、愛知県豊田市のトヨタ工業学園高等部に進学。1年時に技能五輪大会に向けた選考会に参加し、旋盤技術の素質を見込まれた。専門的な技術指導を受け、国内で行われる技能五輪全国大会には2度出場。2017年の大会では、銅賞に輝いた。

 CNC旋盤は、コンピューターを使って刃物を制御し、製品を加工する。大会当日に課題が発表され、制限時間内に二つの機械部品を制作する。その場で図面を見て、プログラミングを組み、機械に工具を付けて加工するが、製品の寸法も確認しながら、速さと精度に注意して進めていく正確性が求められる。

 大会に向けて、社内のコーチから指導を受ける毎日。自主練習も含めると、1日10時間近く練習に費やすこともある。昨年10月には大会があるロシアで練習も経験した。「段取りの部分のスピードを上げて、力やスピードがある男性に負けないようにしたい」と燃えている。

 未歩さんの支えとなっているのは姉の理沙さん(25)。同じトヨタ自動車に勤務し、未歩さんは「姉がいたから、技能五輪に挑戦しようと思った」と話す。大会で理沙さんに喜んでもらえるような結果を出すことに加え、「技能五輪のような大会があることを知ってもらい、ぜひ出場してほしい」と、若者やものづくりに取り組む人々にも“夢”を発信する。

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