氏子たちに現状を報告する県文化財課職員(左奥側)=神埼郡吉野ヶ里町の吉野ヶ里公民館

 吉野ケ里歴史公園の中心にあり、氏子が佐賀県に移転を求めている日吉神社(神埼郡吉野ヶ里町)を巡り、県文化財課は24日、同町の吉野ヶ里公民館で氏子たちに対応状況を報告した。県は神社の敷地について「必要な土地」との認識を示した上で、課として来年度予算に関連費用を要求したものの県庁内で認められず、移転の見通しが立っていない状況を説明した。

 会合には、県文化財課の江島秀臣課長ら3人と氏子や地元区長のほか、吉野ヶ里町の岩崎和憲副町長ら10人が出席した。江島課長は日吉神社の敷地約4千平方メートルについて「北墳丘墓に近い重要なスポット。(発掘調査や公園用地として)必要な土地と認識している」と述べた上で、この数年間、課として予算要求を続けているが予算化されなかった状況を報告した。

 氏子たちからは「何年もお願いしているが、どうして全く進まないのか」など批判が相次いだ。移転に必要なステップについて県側は、氏子たちに移転先の目星をつけることと、神社庁に移転の了解を得ること―の2点を挙げ、国特別史跡や国営公園を所管する文化庁、国土交通省との協議も必要になると説明した。

 神社は、歴史公園整備に伴い、複数あった参拝道が1本だけになり、氏子たちは「高齢化し、参拝が難しくなった」として、移転を求めている。

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