社会の仕組みについて講演する中尾社長=佐賀市の佐賀新聞社

 佐賀新聞社が佐賀大学に提供している講座「ジャーナリズムの現在」の今期最終講義が23日、佐賀市の佐賀新聞社で開かれた。中尾清一郎社長が社会の仕組みを解説し、いずれ社会人になる学生に「自分の枠組みを定めず、学生の間に視野を広げて自身の価値を高めることに努めてほしい」と呼び掛けた。

 日本の少子高齢化問題にに触れ、「日本の明治初期の人口は現在の4分の1、1億人に達したのは高度経済成長期だった。身の丈にあった縮小傾向という見方もできるのでは」と、歴史を踏まえたニュースや社会問題の捉え方を説明した。

 中尾社長は自身の価値を高めるためには若い時の文化体験が重要とし、旅や映画鑑賞を勧めた。米アップル共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏らを例に挙げ、「興味があることを突き詰めることは意義がある。自分の好きなことを見つけて」と語り掛けた。

 講座は昨年秋から記者や広告部門の担当社員が15回にわたり地方紙の現場を伝えた。理工学部1年の水流陽菜さん(18)は「制作の裏側などを学び新聞がより身近な存在になった。学生生活を通して視野を広げていきたい」と話した。

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