「江藤新平は佐賀の英雄です」。会場から声が上がると、NHK大河ドラマ「西郷どん」で江藤を演じた俳優迫田孝也さんが「その通り! 正義を貫いた人です」とこたえ、大いに盛り上がった◆県立美術館ホールであった今年の大河「いだてん」と昨年の「西郷どん」のトークイベント。「いだてん」で大隈重信を演じた平泉成さんも「佐賀で大河ドラマ。面白いんじゃないかなあ」とおなじみのおっとりした口調で、県民の声を代弁していた◆佐賀出身の偉人を大河ドラマにという話はずいぶん前からあるが、大隈侯に限って言うと、紙幣の肖像にという話で盛り上がったことも。明治新政府の大蔵卿(きょう)としての業績もあり、10万円紙幣にどうかと◆大隈侯はちょうど150年前の1869(明治2)年3月、それまでの両・分・朱という四進法の貨幣体系の廃止と十進法の採用、円形貨幣鋳造を建議した。「新しい世にこそ新しい幣制を」という熱弁に打たれ、三条実美ら慎重派もこれを認めたという。単位は「元」との案を示していたが、その後「円」となり、いまに至る◆福沢諭吉、新渡戸稲造、岩倉具視、夏目漱石。紙幣に採用された明治人は多い。大河の主人公はしばらく譲るとしても、大隈侯肖像にはもっともな理由があるんである。新しい時代。新紙幣の発行といかないものか。(丸)

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