佐賀県立高校3校で、本物の人の頭蓋骨や脳が標本として保管されていたことが22日、県教育委員会への取材で分かった。全国各県で同様の事例が相次いでいるのを受けて調査し、1校は数年前まで頭蓋骨を教材として使っていた。事件性は低いとみられ、保管された経緯は不明という。

 県学校教育課によると、佐賀西高と神埼清明高で頭蓋骨が1点ずつ、三養基高で脳のホルマリン漬けの計3点が確認された。理科関係の部屋に標本の一つとして保管されていた。性別や年齢、年代、保管した経緯も分かっていない。各校の備品台帳には記載がなく、少なくとも数十年は経過しているという。

 県教委が昨年12月、県立学校に「人体に関わる物品がないか」と照会し、3校から連絡があった。県警に提出して人の頭蓋骨などであると確認され、「いずれも事件性は低いのではないか」と説明を受けた。

 数年前まで教材で使っていた高校は「レプリカという認識だった」とする。他の2校は近年の利用は確認されなかった。県学校教育課は「報道があるまで意識せず、把握する機会もなかった。いずれも古くて他県の例を見ると戦前のものの可能性もある。警察や大学と相談して適切に対応したい」としている。

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