実戦の動きを意識しながらチューブトレーニングをするトーレスら=沖縄県の読谷村陸上競技場

 沖縄県・読谷村でキャンプ中のサッカーJ1サガン鳥栖は22日、チーム始動から7日目の練習に臨み、今季から指揮を執るスペイン出身、ルイス・カレーラス新監督の目指すサッカーが見えてきた。一環してボールを使う練習が多く、フィジカルトレーニングでも常に試合を意識した動きを指示。昨季、リーグ最少得点に泣いたチームのてこ入れを図ろうと、カレーラス流サッカーの浸透に力を入れている。

 チームはここ数年、圧倒的な量の走り込みで体をつくってきたが、カレーラス監督は「サッカーはボール競技。ボールを使いながらでも体力強化は可能」と持論を展開。チームの特徴の一つでもある「走り抜くサッカー」が維持できるのか不安視する声もあったが、豊富な運動量が武器のMF福田は「形は違うが、しっかり心拍数を上げられている」とボールを使いながらの練習に手応えを感じている。

 主に取り組んでいるのは3対3、6対6、9対9など複数のパターンで、パスをつないでシュートに持ち込む練習。カレーラス監督はどこで、どんな体勢でパスを受けるかを重視し、「広いスペースに動いてボールを受けろ」とポジショニングの重要性を強調する。

 少ないタッチ数で味方にパスをつなげる姿勢も見え、一人でボールを長く持つ選手がいると、「(ボールを)動かせ」と他の選手から声が飛ぶ。新監督のサッカーについて、MF高橋義は「ボールを保持して崩していく」と捉えている。

 ボールを使わない練習でも、常に実戦での動きを意識する。チューブを腰に巻いてさまざまな動きをする練習では「ジャンプではヘディング。斜めに走る時はボール奪取を意識して」と指示。バルセロナ(スペイン1部)でのプレー経験を持つ新指揮官は全ての動きに考えを持つことを求め、強力な攻撃陣に刺激を与えている。

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