乾式貯蔵施設はキャスクと呼ばれる金属製容器に使用済み核燃料を入れ、外気で冷やしながら保管する。冷却に電源を使わないため、東日本大震災の津波でも無事だった実績がある。

 九電が計画する施設には空気の出入り口があり、風通しを良くして空冷する。円柱形のキャスクは立てた状態で固定、高さ約5・2メートル、直径約2・6メートル。重さは燃料を収めた状態で120トン。燃料が出す熱を外に逃がす構造で、中の放射線は閉じ込める。容器の耐用年数は60年。

 原子炉から取り出した使用済み燃料はまず専用の貯蔵プールで15年以上冷やした後、乾式貯蔵施設に移す。現在プールにある燃料約1900体のうち、15年以上は約900体。それらを移すために貯蔵容量を最大960体にした。キャスクに換算すると40基分。

 九電は「使用済み燃料はあくまで青森県六ケ所村の再処理工場への搬出が基本方針」とし、長期保存にはならない認識を示した。ただ、再処理工場は完成が遅れており、搬出のめどは立っていない。

 乾式貯蔵施設は日本原子力発電東海第2原発(茨城県)と東京電力福島第1原発(福島県)の2カ所で、四国電力や中部電力も建設を計画中。原発敷地の外にある場合は「中間貯蔵施設」と呼ばれ、東電と日本原電が共同出資で青森県むつ市に建設したが、国の新規制基準適合審査中で稼働していない。

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