木質ペレット製造に取り組む吉村剛代表

ペレットを販売する森林学習展示館で、館長の油布加菜美さん

 佐賀市富士町で、森林の再生と自然環境の保全と社会教育の推進をしてきた「NPO法人みんなの森プロジェクト」が、里山資源の活用研究を目的として「里山デザインセンター」を立ち上げ、活動の幅を広げています。

 今取り組んでいるのはストーブの燃料となる木質ペレットの製造。代表の吉村剛さんが4年ほど前、展示会でペレットストーブに興味を持ったことがきっかけでした。間伐材や廃材木くずを木粉にし、特殊な機械で圧力を加えるとリグニンという成分が溶け出してのりの働きをし、直径6ミリ程度の円筒状のペレットになって出てきます。化石燃料と違い大気中の二酸化炭素を増加させることがなく、地球温暖化の抑制に役立つグリーンエネルギーです。

 最初は機械の中に木くずを入れたら簡単にできると思っていたという吉村さん。工場の建物は地元のJAに、原材料は森林組合に協力を得て、実際に作り始めてみると、木の種類と機械の相性が悪かったり水分量が多すぎたりで、なかなか思うような品質のものはできず悪戦苦闘。昨年やっと商品化のめどが立ち、10月から販売を始めてみると、県内外から予想を上回る注文が来て、生産が追い付かないといううれしい誤算。北部九州で生産しているのは福岡と佐賀の2カ所しかないのです。

 当面の課題は生産ラインを効率化して増産を図ること。将来的には猫砂など他用途も研究し、その名の通り地元の森林資源を活用しつつ山も保全ができるサイクルをつくり、そこに住む人々の暮らしや環境をデザインしていきたいと頑張っています。問い合わせは森林学習展示館、電話0952(57)2237。

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