製造業や酒造業などで「長寿企業」が多い県内。佐賀県の原産地呼称管理制度の認定酒にも、老舗酒造の出品が目立つ=昨年10月、佐賀市

 信用調査会社「帝国データバンク福岡支店」の調査によると、2019年に佐賀県内で創業100年以上となる長寿企業は366社あり、九州・沖縄地区では4番目に多かった。製造業が3割を占め、陶磁器や清酒、菓子、しょうゆのメーカーが目立った。

 帝国データバンクのデータベースから、九州・沖縄に本社を置く企業のデータを抽出、集計した。九州・沖縄の長寿企業は2841社で、調査を開始した10年9月以降、最多となった。県別では福岡の847社が最多で、熊本438社、長崎374社が続いた。佐賀を創業時代別にみると、明治が217社で、大正112社、江戸35社、江戸以前2社だった。

 19年に周年を迎える企業(10年刻み、200周年以降は50年刻み)は、九州・沖縄全体で1万6165社あり、このうち佐賀は1155社で最下位となった。佐賀の内訳は30周年が244社と最も多く、40周年223社、10周年172社、20周年148社と続いた。100周年が11社、300周年が1社あった。主な企業は黒木建設(100周年、伊万里市)、佐賀共栄銀行(70周年、佐賀市)などだった。

 帝国データバンク福岡支店は「有田焼や和菓子、酒造の老舗が佐賀には多く残る。近年は時代のニーズに合わせて業態を変化させて生き残るケースがみられるようになってきた」と分析。人手不足と後継者難が深刻な問題となっており「親族だけでなく他社を含めた事業継承をどう進めていくかが企業存続の鍵となるだろう」と指摘した。。

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