自身がデザインした着物を示しながら話すキサブローさん=佐賀市呉服元町のリフトコーヒー

 着物デザイナーのキサブローさん(33)=東京都=が19日、佐賀市呉服元町のリフトコーヒーで「ボーダーを超えて自分自身を生きる」と題したトークライブを開いた。既成の概念にとらわれず本質を追求する着物デザインや性差を超えて自分らしい生き方を語り、和裁士や大学生など40人が耳を傾けた。

 佐賀市出身の母を持つキサブローさんは、芸術ユニット「明和電機」のスタッフや番組ADなどを経て2015年に自身のブランドを設立。将棋の羽生善治さんやタレントの内村光良さんらが着る衣装のデザインなども手掛けている。着物の魅力を生かしながら新たな表現を追求する自身の考えを、作品とともに紹介した。

 キサブローさんは自身のジェンダー(社会的・心理的性別)にも言及。女性の体で生まれたが「自分を女性と認識したことがない」と振り返り、「他人と比べても仕方ない。自分を許し他人を許せるように生きていきたい」と語った。

 来年から染色を学ぶという佐賀大学芸術地域デザイン学部1年の岩本夏月さん(19)は「ジェンダーの話も聞けて良かった。それらも含めた人生経験がキサブローさんのものづくりにつながっていると感じた」と話していた。

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