地元の要望を受けて県が撤去方針を固めた歩道橋=平成10年10月撮影、佐賀市片田江

 地元から撤去要望が続いていた佐賀市の片田江歩道橋について、佐賀県は撤去する方針を固め、県警など関係機関との調整に入った。住民の要望で歩道橋が撤去された例は全国的にも珍しかった。

 片田江交差点は、国道264号と県道佐賀・川副線が交わる佐賀市内でも有数の交通混雑地点。歩道橋は「交通戦争」がピークだった1971(昭和46)年に県内第1号として完成、路面横断は禁止された。当初から、商店街を分断しているなどと不評で、「車いすの身体障害者や手押し車の高齢者が遠回りを強いられる」「階段周辺が極端に狭く、一般の通行にも支障が出ている」と批判の声も出ていた。

 前年10月から近隣自治会や、老人会、商店連盟など6団体が撤去を求める署名活動を実施。千人を超える署名簿を添えて県に撤去を陳情し、佐賀市も要望していた。県はこうした要望や、障害者と高齢者に優しいバリアフリーの流れが強まっていることなどから、撤去に踏み切ることにした。12月には、歩行者用信号機を備えた「人に優しい平面交差点」に生まれ変わった。(新元号まであと99日)

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