吉野ヶ里町永山地区に完成した砂防ダム=平成24年1月、吉野ヶ里町

 2010(平成22)年7月の豪雨で土石流が起こった吉野ヶ里町永山地区に砂防ダムが完成し、見学会があった。当時はまだ避難勧告が解除されておらず、4世帯19人が避難先の町営住宅などで生活していた。勧告が解除されるこの年2月末まで、避難生活は1年7カ月にわたって続いた。

 ダムは全長53メートル、全高14メートルの大きさで、災害発生時の土砂をせき止める機能がある。このほか土石流により破損した治山ダムも修復され、新たな治山ダムも建設された。見学会には地区の住民13人が集まり、工事業者からダムの概要などの説明を受けた。

 この1年半前の豪雨では、神埼市を中心に県内で3682世帯1万1595人に避難勧告が出た。土石流は長さ500~600メートル、幅が20~30メートルで、倉庫など5棟が全壊し、民家2棟が一部損壊した。

 町は災害を受け、同地区に限り、土砂災害警戒情報の発表と同時に避難勧告を発令するよう基準を改定した。それまで土砂災害警戒情報は避難所開設の目安で、避難勧告は危険な兆候の確認など状況を見て出すことにしていたが、この時は勧告発令前に土石流が発生した。(新元号まであと100日)

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