早朝から、マブナやヘラブナを買い求める人たちでにぎわった鮒市=鹿島市浜町の酒蔵通り(撮影・鶴澤弘樹)

 300年以上続く伝統の「鮒(ふな)市」が19日朝、鹿島市浜町の酒蔵通りで開かれた。冷え込みの厳しい朝方から多くの人でにぎわい、郷土料理「鮒んこぐい」に用いる寒ブナを買い求めた。

 鮒んこぐいは、フナを昆布巻きにし、ダイコンやゴボウと一緒に一昼夜煮込む。鹿島では「二十日正月」に供える風習があり、鮒市は例年開かれる「冬の風物詩」。今年も3業者が出店した。品定めする人やカメラを手にした愛好家などで通りは活気づいていた。

 鳥栖市から夫婦で訪れた中島政三さん(69)、典子さん(63)は今回初めてフナを購入、「うまく炊くことができるかな」と白い息を弾ませた。浜町振興会女性部は20時間ほど煮詰めたフナや体を温めるあめ湯を振る舞った。

 20日は二十四節気の「大寒」で1年で最も寒いとされる。佐賀地方気象台によると、県内は南からの風で気温は平年より高くなる予想で、雨が降るが、午後にかけて次第に晴れるという。

 

佐賀県鹿島市で、早朝からにぎわう鮒市
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