無庵の「ピリカラトマトらーめん」

 武雄市北方町の六角川に架かる橋の近くに、ごく普通の古民家のようなラーメン店「無庵(むあん)」がある。「ピリカラトマトらーめん」(590円)は、経営する藤瀬敏之さん(74)と妻の真弓さん(65)が約20年も前、独自に開発した看板メニューだ。

 赤みがかった透明なスープは、一口啜れば鶏肉やトマトの味と唐辛子の辛みが広がる。具の挽肉と刻んだトマトをれんげで口に運ぶと、うま味はより濃厚に。さらりとしたスープもしっかり絡む縮れ麺はもちもちとした歯ごたえがある。トマトとニンニクのためか、どこかイタリアンな雰囲気のある逸品だ。

 開発した当時は、同町の国道沿いで別名の店を営んでいた。辛いラーメンの流行と健康志向の高まりから「思いつきでトマトを入れると、変わった味だけど『いいかも』と感じた」(真弓さん)。客にも試食してもらいながら改良を重ね、現在の味にたどり着いたという。

 「『おいしくて体に良い』がうちのテーマ」と真弓さん。その言葉通り素朴で優しい味の「中華そば」(540円)も人気だ。飲食スペースは座敷になっており、畳の上でほっと落ち着ける雰囲気も子連れ客に喜ばれている。

 

▽武雄市北方町志久1093-1

▽11~21時

▽火曜日定休

▽電話0954(36)4003

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