市民映画の出演者とスタッフ。裏方を含め総勢約60人が製作、上映にかかわる

市民映画「天山(やま)の如く」のポスター

撮影に使う衣装を着てリハーサルに励む出演者たち=小城市文化センター

 小城市小城町を舞台にした市民映画「天山(やま)の如(ごと)く」の撮影が2月10日に始まる。出演者、スタッフは総勢約60人。昨年暮れからリハーサルを続け、6月末まで約5カ月間、本番に備える。激動の幕末維新期を生きた郷土の偉人を題材に、四季の移り変わりも映像に収めながら、現代への教訓を探る作品に仕上げる。

 小城ゆかりの偉人に焦点を当てた教育映画で、2017年に牛津町で撮影した「ふたつの巨星」に続く第2弾。今回は書家の中林梧竹、現在の小城町で少年期を過ごした初代司法卿(きょう)の江藤新平を中心に、その足跡をたどる。昨年11月のオーディションの結果、主役の5人が決まった。小学生から81歳まで20人が挑み、選考から漏れた人も他の配役で出演する。

 撮影開始に向け、毎週木曜夜に小城市文化センターで行われているリハーサルにも熱が入る。壮年期以降の中林梧竹を演じる病院職員の伊東泰浩さん(32)=小城町=は「新しいことに挑戦し、自分の殻を破ろう」と出演を決意した。「子どもたちにも楽しんでもらい、町を盛り上げられたら」と話し、江藤新平役(少年期)の北島結夢(ゆう)さん(12)=晴田小6年=は「何度もくじけそうになったけれど、あきらめない強さが身に付いてきた」と気持ちを高ぶらせる。

 撮影は、水の神様を祭る天山神社上宮でクランクイン。その後は町内各地で撮影、10月の上映を目指す。前作に続き監督、撮影を務める田中正照さん(64)=牛津町=は「主役になれなかった出演者やスタッフも率先して稽古に来てくれる。真剣に取り組む皆さんとなら、きっといい作品になる」と話す。

 制作費は500万円。実行委員会(会長・村岡安廣小城商工会議所会頭)は個人や企業から協賛を募っている。リハーサルは見学もできる。事務局の松並さん、電話090(5056)3205。

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