競技用車いすに試乗する佐志小の5年生。左後方が副島正純選手=唐津市の同小体育館

 パラリンピックのメダリストで車いすマラソン選手の副島正純さん(48)=長崎県諫早市=が18日、唐津市の佐志小学校で講演した。事故から車いす生活を余儀なくされた絶望と再起の半生を振り返り、「僕の人生はすっごい楽しい」と胸を張った。講演後に5年生が競技用車いすを試乗した。

 副島選手は23歳の時、家業の鉄工所で作業中に鉄板の落下に巻き込まれ、脊髄を損傷。二度と歩けない厳しい現実に「死んだ方がまし」と追い込まれたが、「この状況を受け入れて、自分を変えていこう」と切り替え、最初は車いすバスケットボールを経験。楽しさから車いすスポーツ、中でもマラソンにのめり込む。

 副島さんは「好きということ、これは人生を変える力がある」と、仕事と競技が両立できる環境を自身で切り開いたことを紹介。アテネでは4人で走る1600メートルリレーで銅メダル、マラソンは10位。その後もマラソンで北京12位、ロンドン4位、リオ11位と4大会連続でパラリンピック出場を果たした。「車いすが私に目標、自信、出会いをくれた」と結び、50歳になる来年、東京パラリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げた。

 6年生の福島南渚(なな)さんは「自分ならあきらめそうな絶望でも、好きなことを見つけて目標を持ったことがすごい」と感心ていた。講演は佐志校区地域まちづくり会議の主催で、4~6年生約160人と保護者や地域関係者が聴いた。

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