縄文の「原風景」を再現する方向性を確認した佐賀市の東名遺跡整備基本計画策定委員会=佐賀市役所大財別館

 国史跡で東アジア最古、最大級の湿地性貝塚「東名(ひがしみょう)遺跡」の整備基本計画をまとめる佐賀市の有識者委員会(委員長・小畑弘己熊本大学大学院教授、9人)は17日、森や水辺の空間を整備して縄文時代の風景を再現する方向性を確認した。新たに配置する「縄文の森」からドングリを収穫して古代食を作るほか、遺跡から見つかった植物性の「編みかご」を復元する素材に用いるなど体験プログラムにも生かす考え。

 委員会は活用の方向性を「縄文時代の風景や生活文化を体感し、縄文文化が堪能できる整備」を目指すとした。このため、当時とは一変している遺跡周辺の環境をどうするかが課題に浮上した。水辺に近く、森が茂っていた当時の環境を再現するとして、新たに木々を植えて森を復元し、水辺の空間も確保する。

 縄文文化を体験できるプログラムの具体例として、縄文時代の丸木舟に乗る体験や釣り、石斧(せきふ)を用いた木々の伐採体験などを挙げた。

 委員からは「縄文の森に期待したいが、予定地は確保できるのか」「植栽は根付くか」「全体を史跡公園のようなイメージで捉えてはどうか」などの意見が出た。

 委員会は8月まで協議を重ね、基本計画を取りまとめる。次回会合は2月27日に開く。

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