綾辻行人さんの「十角館の殺人」について語り合う会員ら(奥が竹本健治さん)=佐賀市愛敬町の観光ホテル朝風

 ミステリ小説の愛好者でつくる佐賀ミステリファンクラブ(諸岡秀孝会長)がこのほど発足した。佐賀市の観光ホテル朝風で13日、初めての読書会を開き、県内外から集まった会員ら12人がミステリの面白さや謎解きの快感を語り合った。会長の諸岡さん(38)=佐賀市=は「ファンの交流と親睦を深め、新規ミステリファンの開拓を進めたい」と意気込んでいる。

 2017年と18年に武雄市や伊万里市で人気ミステリ作家のトークショーが開かれ、全国から多くのミステリファンが集まった。その盛り上がりを受け、諸岡さんや、副会長の薗田竜之介さん(37)が中心となって会を立ち上げた。インターネットで会員を募り、県内や福岡、大分、熊本から21人が集まった。

 読書会には、図書館司書や大学の准教授など10~40代の会員のほかに、会の顧問で武雄市在住のミステリ作家竹本健治さん(64)も出席。トークショーにも登壇した綾辻行人さんの著書『十角館の殺人』(1987年)を題材に、同書の感想やお薦めのミステリ作品を披露し合った。

 会員たちは2007年の新装改訂版と旧版の違いや、犯人がわかった瞬間の驚きを熱を込めて語った。綾辻さんの友人でもある竹本さんが、作品に関する作家の生の声を紹介し、ファンを喜ばせる場面もあった。

 最年少参加者の佐賀大附属中3年田中伶佳さん(15)は「周囲にミステリファンが少ないので、語り合えることがうれしく、感動した」と頬を紅潮させた。

 今後も毎月課題図書を元に読書会を開く。次回は2月10日に佐賀市内で、アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』を題材に開く。問い合わせはメールsagamfc@gmail.comまで。

このエントリーをはてなブックマークに追加