佐賀マイスターに認定された井上さん=県庁

 佐賀県が認定する高度熟練技能者「佐賀マイスター」に溶接の井上直哉さん(35)=森鉄工(鹿島市)勤務=を認定し、最年少のマイスターとなった。技術の研さんや若手指導といった後継者育成へ貢献したことが評価された。

 井上さんは塩田工業高出身。現在はプレス機械の本体や部品を溶接する業務に携わっている。幅広い技術を身につけようと、溶接に関する免許を3種類取得。母校で高校生に技術指導するなど、若手育成にも力を入れてきた。

 「イメージしたものがうまく形に表現できたときの満足感が溶接の魅力」と井上さん。ただ、ものづくりの世界を目指す若者が減っていることが業界全体の課題。「きつい、汚いというイメージをもたれやすい。実際はそれを上回る面白さがある」と力を込める。

 入社当時は、鉄の中に空気が入ってしまったり、溶接がうまくいかなかったり、上司に叱責しっせきを受けたこともあるが、練習を重ね、技術を磨いてきた。

 16日に県庁で開かれた認定証授与式では、志岐宣幸産業労働部長が「溶接分野でさらなる高みを目指して」と激励。井上さんは「若い世代にものづくりの楽しさを伝えたい」と今後の目標を語った。

 佐賀マイスターの認定制度は2000年度に創設し、これまで陶磁器製造など53職種で延べ73人が認定されている。溶接職種では4人目。 

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