「ハンプ」と呼ばれる段差の設置作業。三日月小(奥)の児童たちが作業を手伝った=小城市三日月町

 通学路で歩行者が巻き込まれる事故を防ぐため、小城市は15日、三日月小、中学校(三日月町長神田)北側の市道で自動車の速度抑制効果を検証する社会実験を始めた。2月15日までの1カ月間、路上に段差のほか、ポールを設けて幅員も狭める。通行車両の速度や台数を設置前と比較し、今後の対策に生かす。

 対象区域は隣接する両校に面した車線のない幅5・8メートルの道路で、近くには幼稚園もある。多くの子どもたちが利用する一方、幹線道路の国道203号から佐賀市方面への抜け道として利用する車などで交通量が多い。

 これまでに速度30キロ規制の路面表示などで減速を促してきたが、依然としてスピードを出す車が多く見受けられるという。児童や生徒の保護者から事故への不安の声も寄せられており、市は昨年9月から地域住民や教師、交通指導員などで構成する検討会を開き、改善策を話し合ってきた。

 社会実験では、路面を最大10センチ盛り上げたかまぼこ形の段差「ハンプ」(長さ6メートル、幅4メートル)を2カ所に設置し、両脇にポールを設ける。国土交通省の協力を受けて通行車両をビデオ撮影し、実験前後の速度や台数の変化を調べる。住民アンケートも実施して効果を検証し、3月の次回検討会で路面の段差を継続するかなどを判断する。

 佐賀国道事務所によると、2016年度に佐賀市の北川副校区、18年度は基山町の生活道路で同様の社会実験が実施された。北川副校区では、ハンプを設置した3カ所のうち2カ所で効果が認められたとして路面に常設されている。

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