昨年1月に孫が生まれた。それから程なく玄海町から「孫育て」をテーマに二つの園での講演の依頼があった。

 私は双子を含む3人の母親だが、双子育てはとても大変だったので祖父母が大活躍した。今、振り返ってありがたいと思うのは、子育ての主体は私で、祖父母はそれができるようにサポートしてくれたことだ。今の母親たちはどうだろうと思い、子育てサークルに来ているママたちに、祖父母に「してもらってうれしかったこと・してほしくないこと」を聞いてみた。時代は変わっても求めていることはほぼ私と同じだった。

 その中で、あるママの子どもの頃の体験談がとても心に残った。「母は仕事が忙しく祖母に育てられた。いつも心のどこかで母を求める気持ちがあった。今自分が母親になり子育てに奮闘しているが、ある日、母から『私もあなたを保育園に送り迎えしたかった。子育てしたかった』と言われた。そうだったのか。それを聞いてすべて理解できた。胸がスーッと軽くなった。これからもっと母も祖母も大切にしたいと思った。」というものだった。私はなんとも言えない感情が込み上げ胸が熱くなった。

 子育ての主体を間違えないようにしよう。孫は子どもが育て、私は子どもが親になっていくためのサポートをしよう。親になっていくこの子の気持ちを聞いて寄り添っていこう。「孫育て」はそういうことだと思った。(中村由美子・佐賀女子短大非常勤講師)

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