国指定重要文化財となった旧田代家西洋館(有田異人館)

 「旧田代家西洋館」。いまだにひと呼吸置かないと思い出せないほど、まるでなじみのない名称である。もちろん、すぐにピンときた方は、よほど有田の歴史に興味をお持ちの方に違いない。

 昨年10月19日、国の文化審議会の文化財分科会で、佐賀県重要文化財「有田異人館」を国の重要文化財に指定するよう答申が出された。ただ、これは文部科学大臣に対する答申であり、決定後官報で告示された日をもって、指定となる仕組みである。

 年末も押し迫った12月25日、ようやく「官報告示号外第284号」で指定が決定したが、その文化財名称が「有田異人館」ならぬ、冒頭に示した「旧田代家西洋館」なのである。”製磁町有田の明治初頭の繁栄を伝える外国人接待施設”として、5種類ある指定基準の中から、”学術的価値の高いもの”という項目が適用された。名称は、明治9(1876)年の建設当時に近い文献史料に「西洋館」とあることから新たに国で名付けられている。だが、一見洋風な外観ながら室内は畳敷きなど和洋折衷の建物であり、まだなかなか「西洋館」の名がしっくりとこない。

 正式な指定の告示日を知ったのは、その数日ほど前。『広報有田』1月号の「指定されます。」を「ました。」へと、校正ぎりぎりで変更するのがやっと。まだ周知の作業もできていない状態である。年始休みも明けたため、早急にこれから取り組む予定である。

このエントリーをはてなブックマークに追加