自身の認知症を報告し、社会のあり方を提言した「壱行の会」の福田人志さん=神埼市

 認知症をサポートする活動を行う佐世保市の「壱行の会」の福田人志さん(56)が12日、神埼市の西九州大神埼キャンパスで講演した。自身が若年性のアルツハイマー型認知症であることに触れ、病気になった当時の思いや患者が暮らしやすいまちづくりの提案をした。

 福田さんは51歳で認知症を発症した。調理師をしていたが、料理の味が分からなくなり、薬の飲み間違いなどの症状が出た。病気を宣告された当初は精神的に絶望し、「大好きだった料理ができなくなったことが一番つらかった」と振り返った。その後、絵を描くことで精神的に落ち着いていったという。

 認知症患者への社会的支援のあり方について、福田さんは「先入観で患者を判断してほしくない。患者本人の視点になって考え、安心して住みやすいまちづくりにつなげてほしい」と提案した。

 講演会は福祉のまちづくりを考える同大学の社会福祉研究会の一環で開催し、学生や卒業生など約220人が聴講した。同大健康福祉学部3年の小嶺翔太さん(21)は「認知症へのイメージが変わった。将来、患者と携わる仕事をする際の参考になった」と話した。

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