1日24時間1年365日。1分1秒たりとも休まず活動をしている「いのちの電話」。自殺防止のための必要不可欠なセーフティーネット。“24時間眠らないダイヤル”と言われるゆえんである◆ボランティアによる社会貢献。いろいろあるが「いのちの電話」の相談ボランティアは生半可な気持ちでは続けられない。かけがえのない人の命に関わる故に自己研鑽(けんさん)はもちろん、常に自らの生活、体調を整えて電話口に座り、顔の見えない悩み人の切なる相談を待っている◆全国で50局。「佐賀いのちの電話」(鮫島健理事長)が開局して今年21年目を迎える。その活動の歩みをたどる20周年記念誌『心つなぐ』を開くといろんなことが見えてくる。開設当時、わが国の自殺者が初めて3万人を超えた。それが今では2万人前後に◆佐賀では1999年253人。2017年には139人に。減少傾向にあるとは言え、相談件数は開設当初の1万6000件から毎年約1000件増。自ら命を絶つほど追い詰められている人たちがすぐ近くにいるということでもあるが、約百人の相談員が交代で対応。理想を言えば、この倍のボランティアがほしい◆「いのちの電話」。それは人知れず悩み苦しんでいる人たちがすがっていい確かな“灯明”なのだ。尊い献身的な活動には頭を下げずにはいられない。(賢)

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