当選が確実となり、壇上で支援者に手を振る山口祥義氏(中央)=平成27年1月11日、佐賀市

 古川康前知事の国政転身に伴う佐賀県知事選は、新人4人が立候補する激戦になった。告示日のわずか9日前に出馬表明した元総務省過疎対策室長の山口祥義氏が、自民、公明両党が推薦した対立候補を破って初当選を果たした。12年ぶりに保守が分裂し、年をまたぐ異例の選挙戦だった。

 知事選では候補者選定を巡り、自民党本部が介入したことや、出馬を表明していた前武雄市長の政治手法への批判があり、前哨戦から波乱含みの展開となった。無名の山口氏は、JAグループ佐賀の政治団体・県農政協議会や佐賀市長らの首長、一部の自民県議らが全面的に支援し「県民党」を掲げて逆転劇を演じた。

 1期目の山口氏は「佐賀さいこう」をキャッチフレーズに施策を展開。子育て支援に積極的に取り組み、自ら妊婦ジャケットを身につけた動画は全国的に話題となった。明治維新150年を記念して「肥前さが幕末維新博覧会」を開催し、佐賀県民としての誇りや志の醸成に力を入れた。

 山口氏は、昨年12月16日の知事選で大差をつけて再選したが、投票率は35・26%と過去最低だった。1月11日から2期目の任期がスタートする。

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