佐賀県内の名作家たちの器が並んだ会場=唐津市新興町の唐津市近代図書館

 佐賀県陶芸協会(今泉今右衛門会長)の作品展が10日、唐津市近代図書館で始まった。名作家が手掛けた花器や茶器など、大ぶりな器が並び、華やかな会場となっている。20日まで(14日は休館)。

 これまで佐賀市の県立美術館を会場に開いてきたが「広く県内の人に見てもらおう」と、今年から佐賀市外での開催となった。協会事務局の担当者は「唐津焼の文化が息づく地で県内の名だたる作家たちの作品展を開催できるのは意義深い」と話した。

 会員62人のうち49人が1点ずつ出品。昨年3月に亡くなった青磁の人間国宝中島宏さんの遺作「青瓷彫文壷(せいじちょうもんつぼ)」も並ぶ。「中島ブルー」と呼ばれる深い青色の上に貫入や彫って描いた文様が走り、複雑な景色をつくり出している。

 「叩き青唐津壷」は、協会副会長を務める中里太郎右衛門さんの作品。黄土色の表面を草色の釉薬が滴るように流れている。

 会場を訪れた市内の池田明史さん(81)は「期待する作家の作品を見るのは楽しい。どれも素晴らしく感銘を受けた」と話した。

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