まつりを開く「西多久町を考える会」の飯盛康洋会長と舩山真由美さん

 西多久町に江戸時代から伝わる「女山大根」を栽培する傍ら、1995年の開所時から直売所の運営に携わる。直売所の目玉にと、わずかに作られていた女山大根の種を県の研究施設に持ち込んだのが再興のきっかけ。10年がかりで交配、選抜を重ね、原種に近い種にたどり着いた。

 根は赤紫色で、大きいものは重さが10キロにもなる。一般的な青首大根よりも甘く、煮崩れしにくいため煮物やおでんに向くという。

 12日には買い物や食事ができる「女山大根まつり」を住民有志で企画。収穫期に10年以上続けている催しで「実際に食べて、おいしさを感じてもらえたら」。

 生産者約20人の大半は80代。希少なゆえ近年は首都圏からも注文が入るが、送料もかかるため収入増にはなかなか結び付かない。身近な地域でいかに消費してもらえるかが鍵になる。本年度産は台風、高温に悩まされた。自然と隣り合わせの農業の厳しさにも関心を寄せてくれたらと願う。

 まつりは西多久公民館で午前8時から。鯨肉が入った「かけ和(あ)い」などの手料理を500円で提供(先着100人)。午前6時半からは、近くの宝満山公園で鬼火たきも行われる。同公民館、電話0952(75)2205。

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