市長の会食問題を巡って開かれた政治倫理審査会=嬉野市の塩田公民館

 嬉野市の村上大祐市長が民間業者との会食を巡って政治倫理審査会による調査を請求された問題で、市政治倫理審査会(会長・吉田一穂弁護士)の初会合が9日、嬉野市の塩田公民館で開かれた。市長の代理人を務める弁護士から弁明書が提出され、アニメ制作関係者との利害関係を否定し、会食費は業者側が一定負担しているものの「社会的儀礼の範囲を超える供応を受けていない」と反論した。

 調査請求書などは、市長と市職員2人が2018年7月9日、うれしの茶を題材にしたアニメ制作を企画する関係者の招待を受け、都内の会員制ホテルで会食したとして、市政治倫理条例の「職務に関して不正の疑惑を持たれる行為」と指摘している。

 これに対し、市長は弁明書で関係者側が当日に負担したのは「部屋代とオードブルの計10万5300円で、参加者(11人)1人当たりの受益は9527円程度」とした。また「飲食物を持ち寄る懇親会として当日誘われ、嬉野茶5、6点を持参して参加した」と説明し、入浴や宿泊をすることなく午後11時にホテルを退去しており、「持参した嬉野茶の対価を参酌すると、過分な供応を受けたわけではない」と反論、「当日アニメ制作の話題や提案は上がっていない」と利害関係を否定した。

 政倫審はこの日の審議で、調査請求は認めたが、説明会を開くように求めた請求については、代表者が議員の立場から提出しているため、条例には不適合として開催を認めなかった。

 定員20人を上回る約30人が傍聴した。政倫審は次回1月末に開かれる予定で、会食の明細書などの提出を求めた。

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