威勢のいい掛け声が飛び交う中、初めての取引で次々と野菜を競り落とす業者=小城市牛津町の牛津青果市場

 昨年末に閉鎖した小城市牛津町の青果市場の取引業者が、同町で新しい市場を開設した。小城、多久両市や杵島郡の小規模事業者18社が運営母体となる合同会社を設立し、地元の生産者などから仕入れた野菜と果物を扱う。合同会社による青果市場の運営は県内で初めてという。

 名称は「牛津青果市場」で5日に設立。小売店の経営や学校、病院などへの食材配送を担う事業者が15万円ずつを出資し、食品スーパー跡地に市場を設けた。旧市場での取引額に応じて各社が支払う保証金も運営に充てる。

 旧市場は、取引業者の減少による売り上げ不振を理由に閉鎖した。近くには佐賀市に青果市場があるが、商品の納入業務で競りに間に合わない業者も多く、新市場の設立を思い立った。

 出資者が競りに参加する仕組みで、年間取引額の目標は1億円。旧市場の最終年度の売り上げとほぼ同額で、身の丈に合った経営を目指す。

 代表の永江俊隆さん(71)=小城市=は「出資者の多くは高齢だが、元気なうちは商売を続けたいと思う経営者が集まった」と説明、「互いに協力し、新鮮な商品を供給していきたい」と話す。

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