風疹が全国で流行し、佐賀県内でも患者が出ていることを受け、県は8日から風疹の抗体検査と予防接種の費用を全額助成する。県内に住所があり、妊娠を希望する女性と、抗体の値が低い妊婦の同居者が対象で、赤ちゃんに先天性の障害が生じる危険性を減らすことにつなげる。

 助成期間は3月31日まで。事前に県内五つの保健福祉事務所(佐賀中部、鳥栖、唐津、伊万里、杵藤)の窓口で書類を受け取り、医療機関に持参して抗体検査を受ける。抗体の値が低ければ、予防接種をする。妊婦は予防接種を受けられないため、同居者が助成対象になる。費用はいったん自己負担をし、請求書を保健所に提出すれば全額還付される。

 風疹は、免疫がない女性が妊娠初期(20週ごろまで)に感染すると、生まれてくる赤ちゃんの耳が聞こえにくくなったり、心臓に障害があったりする「先天性風疹症候群」になる可能性がある。

 予防にはワクチン接種が効果的だが、県健康増進課によると、抗体検査は3千~5千円、予防接種は1万~1万2千円程度かかるという。

 全国では昨年12月16日までに2713人が発症し、県内でも12月30日までに17人の発症が確認された。「大流行した2013年に比べても、県内の発症者の割合が高い」(健康増進課)ことから緊急的に助成事業を決めたという。既存の予算を一部流用するほか、直近の定例議会に補正予算を計上する。

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