新元号「平成」にするためプログラム変更に追われる伊万里・北松地域広域市町村圏組合電算センターの職員=平成元年1月8日、伊万里市

 前日の昭和天皇の崩御により、「平成」が幕を開けた。県民はそれぞれの思いを抱き、新時代の1日目を迎えた。

 県内23カ所に弔問の記帳所が設置され、亡き昭和天皇を悼む県民たちが多数訪れた。白い菊の花が飾られた県庁県民ホールの記帳所には、午前8時半の受け付け開始とともに記帳者の列ができ、夕方まで切れ目なく続いた。

 テレビは崩御関連の特別番組一色となり、休日をもてあました人たちがレンタルビデオ店に殺到。佐賀市内の店には在庫約6千本の半数が貸し出され、「レンタル中」の札が足りなくなった。

 役所や企業では、元号切り替え作業に大忙し。住民基本台帳や印鑑登録などの窓口オンライン化をスタートさせていた自治体では証明書の発行年を「平成」に変え、年齢計算の基準日に平成を加えるプログラム変更に追われた。申請書などの書類は在庫のものに訂正印での対応となり、「平成」の文字の下に“消し棒”と呼ばれる二本線が入った訂正印の大量発注を受けた印判店は徹夜で作業に追われた。

 JR各駅や郵便局には8日付の切符や消印を求める人が窓口に詰めかけた。(新元号まであと113日)

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