「肥前さが幕末維新博覧会」の特別企画として、ベストセラー『声に出して読みたい日本語』の著者で、明治大学教授の齋藤孝さんらによるトークショーが6日、佐賀市の県立美術館ホールで開かれた。会場には約500人が訪れ、当時の佐賀藩の「人づくり」について耳を傾けた。

 トークショーは「佐賀藩の人材育成術~鍋島直正に学ぶ『人』づくり~」と題して開催。齋藤さんのほか、昭和女子大学専任講師の重松優さん、鍋島報效会評議員の大園隆二郎さんが登壇した。

 維新博会場を訪れたという齋藤さんは「七賢人のリアルな志が伝わる記念館」とし、重松さんは「あれだけおもしろく歴史を伝えることは難しい」と話した。齋藤さんは直正について「人を大切にしていた。常に先を見据え、人づくりを意識していた」と述べ、大園さんは「他藩と違い、優秀な人材を失わなかった」と直正の人材育成を評価した。

 維新博のテーマの一つになっている「志」について齋藤さんは「自分の利害よりも公の利益を優先し、世の中を良くしようとすること」とし、「最近はSNSなどで、人からどう思われているかを気にしている人が多い。『志』を持つことで心が強くなる」と述べた。県民に対して「今でも根付いている佐賀の『志』をこれからも伝えてほしい」と訴えた。

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