「子どもは地域の宝物」。佐賀市が取り組む「子どもへのまなざし運動」の合言葉。子どもの成長を親だけにまかせず地域全体で見守っていこうという理念である◆10年を超えるこの運動は青少年健全育成連合会とも連携。家庭環境はそれぞれ違っても、どの子も素直でたくましく育ってくれることを願う地域総出の応援活動だ。その一つ、市内26校区の小・中学生代表が毎年、政治家顔負けの熱弁をふるう「少年の主張」を聞いた◆これから国際社会を生きていく子どもたち。どんな状況、場面にあっても自分の意見をきちんと言えるかどうか、これが大事だ。日ごろ考えている自分の願いや世の中の出来事に対する意見を人前で堂々と。その子どもたちの発表に地域の大人が静かに耳を傾ける。これがいい◆テーマは環境や命の大切さ。いじめのない社会や世界平和。それぞれ純粋な目で世の中を見つめている。高木瀬小6年倉田律さんは、大きな問題となった医学部入試についての疑問を投げかけた◆産科医療を描いたTVドラマ「コウノドリ」を見て医師になりたいと思うようになった倉田さん。医学部入試で女子受験生が不利な扱いを受けていることを知って「誰もが夢をかなえられる平等な社会を」と訴えた。3学期が始まるが、子どもたちの社会を見る目の確かさ、大人も学びたい。(賢)

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