冷凍用イチゴのヘタを取る従業員(JAさが提供)

 JAさが食品ホールディングスは、佐賀県産イチゴ「さがほのか」を使用した冷凍イチゴの加工販売に取り組んでいる。青果としては出荷できない形や大きさのイチゴを農家から購入して冷凍加工し、ジュースやジャム、菓子用として食品会社に販売する。海外産が多い冷凍イチゴは国産のニーズが高く、「佐賀産」を明示して付加価値を付けることで、農家の労力軽減や所得向上につなげる。

 JAさがとグループ会社が集荷、加工、販売までを一貫して行う。JAが管内の農家から集めたイチゴは、ホールディングス傘下のジェイエイビバレッジ佐賀が原料として購入し、加工後の販売も受け持つ。カット野菜加工のノウハウがあるJAさが富士町加工食品がイチゴの洗浄や選別、ヘタ取り、凍結作業を担当する。

 これまで共同選果の規格に合わないものは、農家が独自にパック詰めして直売所などに持ち込んだり、自家消費に回ったりしていた。冷凍イチゴへの加工は、新たな販路の確保とともに、個選農家のパック詰め作業の労力や経費削減につなげる狙いもある。

 初年度となる昨年産は3月下旬から業務用として22トンを集荷した。JR新大阪駅構内の店舗でジュースとして提供されるなど、好評を得ているという。イチゴは年間を通して人気が高いため、今シーズンはさらに取扱量を増やす方針。JAさが食品ホールディングスの担当者は「今後は業務用としてだけでなく、市販用としても出していきたい」としている。

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