◇…陶 磁 器…◇

 2016年に実施した有田焼創業400年事業の“果実”を取る時期に来ているが、業界の中で有効活用できたかどうかが分かれている。最近は絵に手間をかけた商品が話題になることが少なく、伝統的な技法の衰退が危惧される。対策は喫緊の課題だ。消費者におもねるばかりではなく、伝統的な技法を取り入れ、消費者を引きつけるような視点での物づくりが望まれる。

 (百武龍太郎・県陶磁器工業協同組合専務理事)

 昨年は自然災害の影響もあり、想定ほど伸びなかった。ネット情報で消費者の嗜好(しこう)が細分化し、購買行動が大きく変化した。この流れに対応し、差別化した商品を提供したい。販売ルートは百貨店や消費地問屋に加え、雑貨店など新しいチャネル開拓が必要。新元号など需要のプラス要因を生かしたい。TPPで好機となる輸出にも期待している。

 (藤雅友・肥前陶磁器商工協同組合専務理事)

 昨年は「アリタセラ」の新名称となり、HPリニューアルやSNSによる情報発信の基盤づくりをした1年だった。開業したホテルのレストランが好調で集客がアップした。業界を取り巻く環境は厳しいが、認知度と集客力をさらに上げ、売り上げ増を目指す。インバウンド対応としてタックスフリーとキャッシュレス決済サービス導入を進めたい。

 (原口秀夫・有田焼卸団地協同組合専務理事)

 

◇…陶  土…◇

 有田焼創業400年事業以降、利用量が減っており、昨年はほぼ毎月前年を下回った。日用品以外の新しい分野でも需要が増え、利用量がアップすることを期待している。事業承継では、特に経営面での取り組みを早めに進めたい。消費税に関連し、免税事業者が今後、取引しにくくなることも予想される。講習会などで対策を図りたい。

 (一ノ瀬秀治・肥前陶土協同組合主事)

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