佐賀空港の滑走路上空で試験飛行をする在沖縄米軍のオスプレイ。奥はノリ養殖の網を張った支柱が林立している有明海=2016年11月8日、佐賀市川副町

 自衛隊輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画は2018年8月、山口祥義知事が受け入れを表明。19年は、県と県有明海漁協が結んでいる自衛隊との共用を否定した公害防止協定覚書付属資料を見直すかどうかの協議が最大の焦点になる。コノシロ漁への騒音影響の再調査にも注目が集まる。

 県は1990年3月、空港建設時に地元の8漁協(現在は県有明海漁協)と排水などの公害防止対策を定めた協定を結んでいるが、この覚書付属資料には「県は佐賀空港を自衛隊と共用するような考えを持っていない」と明記されている。配備実現には、この文言の見直しが必要になる。

 山口知事は協議開始時期について「ノリの漁期が終わったころに真(しん)摯(し)に膝をつき合わせて話をしていく」という見解を示しており、本年度末ごろから動きが出てくるとみられる。ただ、漁業者側には、諫早湾干拓事業の開門問題もあって国に対する不信感は根強く、協議の行方は見通せない。

 コノシロ漁を巡っては九州防衛局が2017年夏に調査し、魚群が騒音に反応した例があったが「影響を断定することは困難」と説明。漁業者が反発し再調査を求めていた。漁業者側は産卵時期の5、6月の実施を求めている。

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