マーキュリー宇宙船の内部

1961年から63年まで6人が宇宙飛行したアメリカのマーキュリー宇宙船のレプリカ。直径1・8メートル、高さ3・3メートル、重さは1・9トン。

アポロ16号が持ち帰った月の石(斜長石)。放射年代測定の結果、44億年前の月形成初期の地殻の破片とみられる

アポロ17号の宇宙飛行士が実際に着用した船内作業服(左)と月面活動服のレプリカ

 アポロ11号が1969(昭和44)年に人類初の月面着陸を成功させて、今年で50年-。米国を中心とした宇宙開発の歴史を紹介する「月を目指したアポロ展」が武雄市の県立宇宙科学館で開かれている。約40点の展示品で夢とロマンを追い続ける宇宙開発の歴史をたどっている。

 実物の月の石や船内作業服などの貴重な品々とともに、大型パネルでそれぞれの計画の内容と成果などを伝えている。旧ソ連との競争から協調へと変遷した宇宙開発の様子が分かる。

 最初に目に入るのはアメリカ初の宇宙船「マーキュリー」の実物大レプリカ。6人を運んだ1人乗りで、操縦席をのぞくこともできる。「月の石と砂」のコーナーでは、旧ソ連の無人探査機ルナが持ち帰った月の砂、アポロ15号と16号の月の石が並ぶ。16号の石は斜長石で、放射年代測定の結果、44億年前の月形成初期の地殻の破片とみられるという。

 「アポロ計画」のコーナーは旧ソ連とアメリカの宇宙開発競争を紹介している。1957年の旧ソ連の人工衛星打ち上げで幕を開け、有人飛行開始や事故を経験し、アポロ11号の月着陸で競争から協調へ変わっていく様子が、両国の宇宙船の模型やパネルで解説されている。

 アポロ17号でロナルド・エバンス飛行士が着用した船内作業服の実物や月面作業服のレプリカも並び、「月面作業服は地球では約80キロあるが、月の重力は6分の1なので13キロ程度」などの説明文もある。アポロ計画の各宇宙船の飛行士名や愛称、ミッションの内容や成果などを解説するパネルもあり、夢を追った宇宙開発の流れが理解できる。

 会期は2月11日まで。展示に合わせたイベントもある。入館料は大人510円、高校生300円、小中学生200円、4歳以上100円。問い合わせは同館、電話0954(20)1666。

 期間中の休館日は7、15、21、28日と2月4日

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