九州新幹線長崎ルートの整備方式の見直しを巡り、佐賀県の山口祥義知事は27日、来年1月に長崎県の中村法道知事の要請に応じて面会することを明らかにした。中村知事はフル規格化を求める考えを伝えるとみられるが、山口知事は16日投開票の知事選で、巨額の財政負担や在来線への影響などを理由に「特にフル規格は受け入れられない」と訴えて再選しており、否定的な見解を示す見通し。

 長崎ルートはフリーゲージトレインの導入断念を受け、未整備区間の新鳥栖-武雄温泉間の整備方式が争点になっている。整備方針を決める与党プロジェクトチームの検討委員会は佐賀県に対してフル規格かミニ新幹線での検討の協力を要請している。

 長崎県議会では12月上旬、議員が一般質問でフル規格化や佐賀県知事選に触れ「新知事のお祝いを兼ねて長崎県知事が速やかに選挙後に会うのは大きな役割ではないか」とただし、中村知事は「選挙が終わり次第、直接会って話をさせてもらう」と応じていた。

 山口知事は佐賀新聞の取材に、長崎県から面会の要請があったと説明し「1月中には(会う)」と述べた。「県民や県の行く末に対して責任を持つのが私の立場。今の財源スキーム(枠組み)では乗れない」とも話し、フル規格を求める動きをけん制した。

 知事選で山口氏は「整備方式に関わらず佐賀、長崎両県の合意のないものにこれ以上の追加負担はできない」「フルかミニ(新幹線)かの二つから選ばなければならない立場にはない」と訴えていた。

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