佐賀県医療センター好生館(佐賀市嘉瀬町)で、一部の看護師でサービス残業があったことが、佐賀新聞の取材で分かった。好生館は、医師や看護師らの時間外手当未払いで2017年4月に佐賀労働基準監督署から是正勧告を受けたが、同5月以降も未払いがあった可能性がある。病院側はサービス残業の事実を認めている。

 好生館では、今年8月末から看護師長2人が精神的な要因で11月末まで病休し、産業医を派遣。さらに労働組合が10月上旬、病院側に「看護師長の勤務が過重すぎる」と職場環境の改善を求める要求書を提出しており、そうした状況の中で10月中旬、病棟などに配置している看護師長約20人を対象に時間外勤務の状況を調査した。

 電子カルテの起動時間を参考に面談を実施。すると2~3割が、通常の勤務時間を超えながら残業代の申請をしていなかったことを認めた。

 いつから残業代の未申請が続いていたのかは不明だが、労基署の是正勧告が17年4月だったことから、好生館では同5月にまでさかのぼって各師長のサービス残業分の申告を受け付け、精査した上で未払い分に応じるという。

 未申請の理由として「雑務と業務の見極めが難しい」「師長には月13時間分の時間外勤務手当が支給されおり、申請しづらい」との意見があったという。好生館は「時間外勤務の申請方法を一部変更し、今後は(申請を)徹底させる」としている。

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