建設費の上振れに対する財源確保策が予算編成の大詰めまで議論された九州新幹線長崎ルート。武雄温泉-長崎間の事業費は19年度予算案で758億円を確保した。前年比72億円減となったが、これは土木工事のピークが過ぎ、軌道や電気関連工事がメインになるためで、国土交通省は2022年度の暫定開業には間に合わせるとしている。

 政府、与党は7月、長崎ルートへのフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)導入を断念した。18年度は新幹線関連事業として技術開発費9億円を予算化したが、未執行となっている。19年度は予算化せず、代わりに私鉄の在来線区間での活用を目指し、技術研究開発委託費1億5300万円の一部を使って開発を続ける。北陸も含めた新幹線への導入断念を予算上も反映させた。

 武雄温泉-長崎間は建設費が1188億円増えて約6200億円に、北陸新幹線の金沢-敦賀間は2263億円増えて約1兆1860億円となる。これを補うため、地方負担を含む整備新幹線事業費は前年度483億円増の3963億円を確保した。このうち国費は4年ぶり増額の792億円を計上した。

 山口祥義知事は「22年度開業と肥前山口-武雄温泉間の全線複線化の実現に向け、しっかり取り組んでいただきたい」とのコメントを出した。

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