上峰町の有害鳥獣捕獲隊が捕まえたイノシシ=上峰町

捕まえたイノシシを食肉処理する上峰町の有害駆除捕獲隊員ら=鳥栖市

 今年結成された上峰町の有害鳥獣捕獲隊が、イノシシなど農家の生活を脅かす野生動物の駆除で活躍している。これまでイノシシ10頭のほか、アライグマ、アナグマなどを捕獲。捕まえた動物は食肉処理して地域住民に味わってもらっており、食害被害に頭を悩ませていた農家などから感謝の声が上がっている。

 町内では、北部の鳥越地区や屋形原地区を中心にイノシシが何度も目撃されており、農作物に被害が出ていた。民家のすぐ近くで見つかることも多く、住民からは「いつかかまれそうで怖い」などと不安の声が町役場に寄せられた。また近くの運送会社では止めていたトラックの配線がかみ切られるなどの被害が発生し、損害額は数百万円に上るという。

 このような状況を受け、町は駆除を計画したが、以前は町内に狩猟免許保持者がおらず、町は県猟友会三養基支部に駆除を依頼していた。ただ同支部も会員の高齢化で人材の確保が厳しく、駆除が進まない状況が続いていた。

 このため町は、2017年度に狩猟免許取得などへ補助金制度を創設。免許取得費用や狩猟者登録の手数料、猟友会費などを全額補助するほか、狩猟に必要な猟銃の購入を半額(上限20万円)補助している。現在、この制度を使って狩猟免許を取得したのは20代~40代の町民4人。町が提携した鳥栖市のわな会社で研修を受け、イノシシなどの捕獲に取り組んでいる。

 捕れたイノシシは食肉処理して、被害に遭った農家などに配布。今後は町内のイベントなどで町民に味わってもらう計画で、町担当課は「おいしいイノシシを食べることを通じて有害鳥獣駆除の必要性をPRし、捕獲隊への参加を呼び掛けていきたい」としている。

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