新図書館建設の事業費を一般会計補正予算案から削除する修正案を賛成多数で可決した多久市議会=市議会

 多久市議会(16人)は定例会最終日の18日、一般会計補正予算案から市立図書館新設の事業費を削除する修正案を賛成多数で可決した。「財政に及ぼす影響が大きい」として議員4人が連名で修正案を提出、採決は賛成8、反対7だった。昨年9月の市長選で横尾氏が公約に掲げていた新図書館構想が僅差ながらも否定された形で、横尾氏は閉会後、「一日も早くという市民の期待に応えられず残念。再提案に向け、議会の理解を得られるよう努力を続けたい」と述べた。

 削除されたのは、新図書館の調査費など51万6千円と、債務負担行為で2019年度の支出を予定していた基本設計委託料など1632万6千円。10日の予算特別委員会で、修正案が賛成多数(賛成4、反対3)で可決されていた。

 新図書館の建設を巡っては、市議会が昨年11月、慎重審議を求める申し入れ書を横尾市長に提出、予算計上を1年先送りした経緯がある。市は21年度の開館を目指していたが、論議は先送りとなり、横尾氏の任期中の開館は厳しい状況となった。

 現在の図書館は中央公民館の2階にあり、市は「蔵書数が少なく、利便性の向上が必要」として、昨年9月に新図書館の基本構想を策定した。延べ床面積は1000~1400平方メートル、総事業費は最大9億8千万円を見込み、国が返済時に7割を肩代わりする過疎債を活用して旧北部小グラウンドに建てる計画だった。

 修正案に対する本会議の討論では、賛成議員が「公共施設の維持管理費がさらに増え、財政を圧迫する。もっと議論が必要だ」と指摘。反対議員は「人づくり、まちづくりの拠点として市の発展に寄与する」と主張した。修正により補正額は1076万3千円、補正後の総額は130億2526万円となる。

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