男性による認知症介護の心得を語る工藤広伸さん=佐賀市のアバンセ

 介護作家でブロガーの工藤広伸さん(46)=東京都=が16日、佐賀市のアバンセで講演した。認知症の母親を遠距離介護してきた経験談を交え、男性による認知症介護が無理なく続けられるための心得を紹介した。

 工藤さんは『がんばりすぎずにしれっと認知症介護』の著者。介護離職を2回経験し、2012年からは岩手県の実家に住んでいる認知症の母親を年20回ほど訪れ、介護している。

 講演では「認知症になっても普通の人に接するようにしれっとやっている。幸せな介護はあまり報道されないが、工夫して楽しく生活している人もいる」と強調した。

 デイサービスや訪問看護の利用に加え、実家に見守り用のカメラを設置して母親の様子を親族間で共有していることを紹介し、「母の表情や生活が見え、親族の参加意識を促すツールにもなる」と述べた。

 父母の介護を息子がする割合は年々高まっているとし、介護に関して真面目で他人に相談しない傾向にある男性が無理せず続けるこつも伝授。孤独に陥らないよう介護の困り事を会員制交流サイト(SNS)で発信し、地域包括支援センターや介護カフェを利用して仲間をつくる大切さを呼び掛けた。

 講演は県男女共同参画センターが主催。県内外から約40人が訪れた。

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