「笑いある人生」をテーマに講演した三遊亭円楽さん=佐賀市文化会館

 佐賀新聞のメンバーズクラブ「Begin(びぎん)」の本年度第2回講演会が16日、佐賀市の佐賀市文化会館で開かれた。人気落語家の三遊亭円楽さんが「笑いある人生」と題し、持ち前の話術で会場を沸かせながら、笑顔や言葉で人とつながることの大切さを語った。

 円楽さんは笑いは人間だけが持つ高度な感情表現とした上で、「“個”の時代になり、現代は笑いが少なくなっている」と指摘。ストレス社会の中で、周囲との関係を持たず、心に障壁をつくることで、いら立ちやすく、自他ともに攻撃的になると説明した。

 戦後の昭和20~40年代は「物が少なかったものの、近所におすそわけするなど他人と心でつなっていた時代」と幼少期を振り返り、「今はどこか心が病んでいる時代。人に心を開いていければストレスが少なくなるはず」と説いた。

 「言葉」も人間がたけている能力の一つとして紹介。語彙(ごい)が少ない子どもは相手に理解してもらえるよう丁寧に話そうとするが、大人になると必要な言葉以外は使わなくなる。例えばレストランで会計後に「おいしかったです」などと必要以上の言葉を足すことをアドバイス。風通しのよい人間関係を築くことができるほか、自分の見られ方も変わってくると勧めた。

 「笑顔が少なくなれば人間関係を見つめ直し、言葉が少なくなれば言葉を一つでも付け足して。もっと気持ちのいい生活が送れるはず」。自身の心掛けを紹介しつつ、会場にも実践を呼び掛けた。

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